こんにちは「ぴよ」です。
3月、いつも通り鮮魚コーナーをのぞいているとやたらとカクカクした魚を発見。
その名も「八角(ハッカク)」。
昔のステルス戦闘機みたいなカッコイイ?姿をしているので、味が気になり購入してしまいました。
それがコイツです。
さて、どんな味がするのでしょうか。
楽しみですね!
八角(ハッカク)とは
正式和名はトクビレといい、カサゴ目トクビレ科に属する魚。
オスのせびれとしりびれが特に発達していて大きいためトクビレ(特鰭)と名前がついたらしいです。
今回購入したのはひれが大きかったのでオス。
メスのひれはそれほど大きくは無いようです。
ハッカクという別名は魚の断面が八角形になることから名づけられたらしく、たしかに全身が角ばっています。
八角形の頂点の部分に細かな突起が並んで列になっていて、フォルムも体も全体的に尖っている魚なのです。
八角(ハッカク)を刺身と皮せんべいにして食べる
下処理をする
まずは頭部を切り落とし内臓を出してお腹の中をきれいにしていきます。
背骨に沿って入っている血合いもしっかり取り除きましょう。
断面をみると、本当に八角形。
すごいですね。
次に、背中の部分と腹の部分をひれごと削いでいく感じで取り除きます。
全身のトゲが地味に痛いので注意しましょう。
残った皮は手で簡単にはがすことができます。
カワハギの皮剝ぎに匹敵する気持ち良さ!
後で使うので皮は捨てずに取っておきます。
皮の処理が終わったので三枚におろしにします。
作業中、ふと手を見てみるとべったりと脂が!
そうとう脂の乗りがいいのかもしれませんね。
腹骨の部分は削がずに切り落としました。
刺身と骨&皮せんべいの調理
刺身は先ほど三枚おろしにした冊を、包丁で薄く切って皿に盛り付けていくだけ。
冊が小さいのでよく研いだ刺身包丁などを使うと作業しやすいですね。
骨と皮は揚げてせんべいにします。
骨と皮を食べやすそうな大きさにカットしたら油に投入。
あまり高温で揚げるとこげてしまうので、低~中温でじっくり中まで揚げました。
出来上がり
刺身と骨&皮せんべいが出来ました!
それでは刺身から・・・。
きれいな白身の魚ですね。
さばいている時、手に脂がつくぐらいでしたが、味と脂の具合はどうでしょうか。
それでは、いただきます!
・・・おぉ!
白身だけど脂が乗っているのであっさりすぎず、かといってトロ系のようなしつこい脂でもない感じ。
身にほんのりとした甘みを感じます。
これは美味いですね。
箸が止まらずあっという間に完食です。
お次は骨&皮せんべい。
見た目は完全に酒のつまみですね。
それでは、いただきます!
カリッと揚げたのでサクサクとした食感がとてもいい感じです。
さばくときには気になった全身のトゲは揚げたらさほど気になりません。
皮の部分は香ばしいだけ(失礼)ですが、骨の部分は残った身のうま味と骨自身から出るうま味がプラスされてかなり美味いです。
これは予想通りの味ですね。
ごちそうさまでした!
終わりに
初めてトクビレを食べてみましたが、見た目に反して?とても美味しい魚でした。
しかも1匹の値段がそれほど高い魚ではなく(たしか200円)、捨てるところも少ないのでコストパフォーマンス的にも優れていると思います。
注意点は、アニサキスがいる可能性があること。
ネットでも寄生虫報告の記事が多いように感じます。
トクビレに限らず、魚を丸のままで買ってきて自分でさばく場合にはきちんと確認する習慣をつけたほうがいいですね。