こんにちは「ぴよ」です。
梅雨に入るとキノコの女王「キヌガサタケ」の季節が始まります。
竹林でよく見られるようですが、野原の斜面でも見たこともあります。
発生場所さえ見つけることができれば、梅雨の間きれいなレースをまとったキノコの姿を見ることができます。
中華料理ではキヌガサタケを「竹笙」と呼び、乾燥させて利用するようです。
また、キヌガサタケと同じ時期に花が咲きはじめるカンゾウ(ノカンゾウ・ヤブカンゾウ)ですが、こちらも乾燥させた蕾が「金針菜」という名で中華食材として売られています。
今回は採れたての新鮮なキヌガサタケとカンゾウの蕾を使って調理しようと思います。
地面のものを採取する時は山菜掘りのようなスコップ状のものがあると便利です。
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キヌガサタケの金針菜詰めを作る
用意したもの
・キヌガサタケ
・金針菜(カンゾウの蕾)
・干し貝柱(3粒):250ml
・干ししいたけ:適量
・鶏がらスープの素:適量
・水溶き片栗粉:小さじ1(水小さじ2)
食材の下処理
キヌガサタケの先端には「グレバ」と呼ばれる胞子が混ざった組織がついておりかなりの悪臭を放ちます。
ただ、流水ですぐに流れ落ちるので調理をする前にしっかり処理しておきましょう。
洗い流した後の先端は奇麗な黄色になります。
小さな虫などもついているので見えるものは取り除きましょう。
きのこの生食は基本的に良くないのでしっかり茹でて加熱します。
茹でた後も細かな汚れなどが出るので流水でしっかりと洗います。
採ってきたカンゾウの蕾もしっかり洗ってよごれを取ります。
キヌガサタケを蒸す
キヌガサタケに金針菜を詰めていきますが、キヌガサタケの真ん中の空洞に蕾を突っ込むだけなので簡単です。
蒸し器を鍋にセットして15分ほど蓋をして蒸しました。
生の金針菜はお腹を下す可能性があるのでしっかりと熱を通しましょう。
スープを作る
蒸しと並行してキヌガサタケにかけるスープを作ります。
こちらは前日から仕込んでおいた出汁です。
干し貝柱と干ししいたけをそれぞれ250mlの水に入れて一晩出汁を取りました。
干し貝柱の出汁は鍋に入れて貝柱と一緒に加熱してさらに旨味を絞り出し、この出汁をベースにしいたけ出汁と鶏がらスープの素を少しずつ混ぜて好みの味に合わせます。
味が決まったら再度加熱して、水溶き片栗粉を流し込みとろみをつけます。
蒸しあがったキヌガサタケを皿に並べたら、上からとろみのついたスープをかけて完成です。
出来上がり
完成しましたがどうでしょう?
少し蒸しすぎたのか見た目がしんなりしていました。
もう少し蒸す時間を少なくしても良かったかもしれません。
それではいただきます。
うん。
やっぱりキヌガサタケはシャクシャクした歯触りで面白いですね。
金針菜は蒸しすぎて歯ごたえはないですが、味はアスパラガスみたいな感じ。
美味しいですが、やはり蒸し時間はもう少し短い方が良かったかもしれません。
スープと一緒に食べるとより味に深みが出ます。
金針菜だけでなく、いろんなものを詰めて食べても面白そうですね。
今度試してみようと思います。
ごちそうさまでした!
一度本格的な蒸し器を使ってみたい