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防災・災害対策

災害時の食事 登山者の技「水蒸気」を利用してパックご飯を食べる

投稿日:2024年10月30日 更新日:

こんにちは「ぴよ」です。

 

 

みなさんご存じ「パックご飯」。

米を炊くのが面倒な時、家にあると重宝しますよね。

電子レンジで2分加熱するか熱湯で15分湯煎するだけで温かいご飯を食べることができますし、賞味期限も1年程度あるのでかなり保存がききます。

このパックご飯、災害備蓄用としても大変優秀な食品だと思います。

実際「サトウのご飯」でおなじみサトウ食品のHPにも災害時を想定したパックご飯の「電子レンジ以外の調理方法」が記載されています。

 

今回はそれとは別の災害時に使える方法、登山者が山でパックご飯を食べる時のテクニック(小ワザ)を紹介します。

こちらは登山用のガスバーナーが必要です(家庭用コンロやカセットコンロでは炎口径やゴトクが大きすぎるため)が、この方法を使えば少量の水で食べることができるので覚えておけば役立つと思います。

 

パックご飯を調理しないで食べてもいいのか

 

そもそも論としてパックご飯はそのまま食べてもいいのか、という問いがありますが、こちらもサトウ食品は「よくあるご質問と回答」でしっかりと答えてくれています。

必ず電子レンジで加熱調理してお召し上がりください。
ごはんの主成分であるでんぷんは、米の状態(生でんぷん)では人は消化できません。
これを炊飯による加熱でごはんの状態(糊化でんぷん)にすると、消化できるでんぷんとなります。しかし、これを放置するとでんぷんは徐々に生でんぷんに近い状態(老化でんぷん)になり消化できなくなります。「サトウのごはん」はこの状態で店頭に並んでいます。老化でんぷんは再度加熱することで糊化でんぷんにもどります。ですから、「サトウのごはん」は必ず加熱してお召し上がりください。

引用:サトウ食品より

とあります。

そのまま食べても人体に害はありませんが、上記のとおり消化できない(栄養分になっていない)のでしっかりと加熱してから食べた方が良いでしょう。

 

登山用バーナーでパックご飯を調理する

 

今回行う方法は、簡潔に言ってしまうとパックご飯を温めるのではなく「蒸気で蒸す」ことで食べられるようにする方法です。

したがってクッカーの径が大きいと蒸気が横から逃げてご飯を上手く蒸せない可能性があるので、パックの幅よりも小さい径のクッカーを選びましょう。

パックと同じ幅のクッカーであれば横から多少蒸気はもれますが調理することは可能です。

 

用意するもの

・登山用バーナー

・小径のクッカー:パックご飯の幅からはみ出ないサイズ(今回はEVERNEW Ti U.L. Pot 600を使用)

・パックご飯:今回は200gのもの

レトルトカレー:1人前

・水:200ml

・スープの素(残ったお湯でスープを作る場合)

・カップ(残ったお湯でスープを作る場合)

 

お湯を沸騰させる

クッカーに200mlの水を入れて沸騰させます。

今回残り湯をスープにも利用するので200mlとしていますが、ご飯を蒸すだけならもっと少ない水でも問題ありません。

実際にやってみたところスープに必要なお湯が150mlだったのでクッカーに160~170ml入れれば十分だと思います。

クッカーに入れた水が少量なので蓋をして加熱すればすぐに沸騰し始めます。

この日は2分程度でお湯が沸いてしまいました。

早い!

 

パックご飯に切れ込みを入れる

お湯を沸かしている間にご飯のパックに切れ目を入れていきます。

青色線のように表面1.5~2㎝間隔で切れ目を入れます。

均等でなくても問題はないので大雑把でも大丈夫です。

この切れ目から蒸気がご飯の中へ入っていきます。

裏面はこのようにバッテンの切れ込みを入れます。

こちらは蒸気の出口となります。

これであとは蒸すだけです。

 

パックご飯をクッカーの上に乗せて蒸す

バッテン切りした方を上向きにしてお湯が沸騰しているクッカーの上にパックご飯を乗せます。

後はこのまま5分間蒸すだけ!

レトルトカレーは常温でも食べられますが、ご飯の上に乗せれば多少は温まります。

とはいえ上から抜ける蒸気で5分温めているだけなので気休め程度ですが。

時間になったらクッカーからごはんを下ろしましょう。

時間を長くとると蒸気でご飯が水っぽくなります。

米はお湯を沸かしていたクッカーに移せば余計な食器を使わなくて便利ですね。

しっかり蒸されていて米は柔らかくなっています。

ここにカレーをかけたら完成です。

残り湯は捨てずに有効活用しましょう。

今回は粉末状のオニオンスープを使いました。

飲み物もこれでばっちり!

 

出来上がり

 

カレーライスとオニオンスープができました。

温めてお湯を入れるだけでこれが食べられるなんて最高ですね。

皆さん、食品メーカーの企業努力に感謝しましょう。

ご飯もカレーもオニオンスープも大変おいしくいただきました。

ごちそうさまでした!

 

終わりに

 

今回は災害時に少量の水でパックご飯を食べられるようにする方法をまとめました。

200mlという少量の水で作れるだけでなく、湯煎をしないのできれいなお湯が使えてとても衛生的です。

水が貴重な災害時を考えると一人~少人数の場合ならこの調理方法はかなり使えるのではないかと思います。

災害時の定番ではありますがクッカーに米を入れる前にサランラップをかけてから使うと洗う手間もはぶけます。

また、カレー以外にもフリーズドライや丼の上物もレトルトで売られているので好みのものを常備品として保存しておくと食事のレパートリーも増えて良いのではないでしょうか。

本来は山ご飯のテクニックなので山登りの際にもぜひやってみてください。

それでは!

 

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