こんにちは「ぴよ」です。
梅雨です。
いろいろ採取しに行きたいのですが、なかなか休みの日は晴れてくれません。
窓から外をながめ「晴れないかなぁ」なんて願いを込めても雨があがるわけもなく。
野山のものは、数日のズレで旬を外してしまうなんてこともありますからね。
ということで、長靴&傘を装備してお外へGO!
近所の野原へと向かいます。
今回狙っているものはこちら。
カンゾウの花(&つぼみ)です。
カンゾウといえば、思い浮かぶのが春に出てくるこの新芽。
これは毎年採取して食べていますが、花は食べたことがありません。
食べられることは知っていましたが、毎年思い出した頃には時期が終了…。
新芽が美味いのだから花も美味いに違いない。
今年こそ食べてやる!
ちなみにここでいうカンゾウとはマメ科の「甘草」ではなく、ススキノキ科(以前はユリ科)の「萱草」のほうです。
つぼみの採取
春に新芽を見つけた場所に行きましたが、除草作業にやられたり、ほかの植物(葛)などに覆われて負けていたりして花が咲いていない…。
仕方ないので狙っていたポイントの周囲も探索することにしました。
うろうろして、耕作放棄地でようやく発見。
これは一重なのでノカンゾウですね。
この株以外にもいくつか生えています。
たぶん食べごろなのは黄色い大きなつぼみだと思うので、この大きさを基準として採取。
ついでに咲いている花もいくつか採っていきます。
調理する
カンゾウのつぼみは「金針菜」と呼ばれ、中華料理の食材にも使われています。
生薬としても利用され、貧血や不眠症、精神安定に効果があるようです。
しかし、生食をすると下痢などの症状を起こすことがあるので食べる際は必ず熱を通しましょう。
ノカンゾウのおひたし
採ってきたつぼみは水で洗い、汚れを落としておきましょう。
沸騰したお湯に入れて茹でます。
あまり長く茹でているとつぼみが開いてしまうので注意。
ネットで調べると酢の物にするレシピが多いですが、ピュアなビネガーが苦手なため今回は味ぽんで味付けをします。
完成!
それではいただきます。
…おぉ。
新芽と同じでまったくクセがなく、ほのかなぬめりがあります。
シャキシャキとした歯ごたえがあっておいしいです。
食べた感じがアスパラガスに似ているという記事をいくつか見ましたが、たしかにアスパラっぽい感じもしますね。
アスパラギン酸が含まれているようなので、そのせいかもしれません。
クセがない分、料理の味付けの方向に引っ張られる食材ではありますね。
ノカンゾウの生ハム巻き
お次はつぼみを蒸していきます。
フライパンに水を張って、蒸し器を装着。
水が沸騰したらカンゾウのつぼみを蒸し器の上に並べます。
蓋をして5分蒸したら取り出し荒熱をとりましょう。
つぼみに生ハムを巻いていきます。
出来上がり!
一応マヨネーズを添えてみました。
何もつけずに一つ…
おぉー、美味いじゃん。
生ハムの塩分がちょうどいいアクセントになってます。
咲く寸前のつぼみを巻いたやつは、ほのかにイチジクみたいな甘い味がしました。
マヨネーズをつけなくても十分美味しいです。
どちらもお酒のお供にちょうどいい感じです。
やっとカンゾウのつぼみを食べることができました。
春の新芽も夏のつぼみも食べれられるなんて食材として最高ですね。
しかもどっちも美味しい。
これは絶対に来年も採取しよう!
数日後、自転車に乗っていたらノカンゾウ群生ポイントを発見。
一生懸命探した苦労は何だったのか…。
まぁ、そんなもんだよね。