※虫を食べる画像があります。苦手な方は閲覧注意してください。
こんにちは「ぴよ」です。
前回、埼玉某所で採取して氷で冷やしながら運搬してきた「タケオオツクツク」の幼虫。
今回はコイツを食べてみたいと思います。
まぁ、食べる為にわざわざ遠くまで捕りにいった訳ですからね。
ということで採取後、冷凍庫で大切に保管してあったものを取り出して実食してみます!
茹でたタケオオツクツクの幼虫を食べてみる
まずは、茹でた幼虫を食べてみましょう。
フライパンに水を入れて沸騰させます。
沸騰したら、まだ凍っているタケオオツクツクの幼虫(在来モノも混じっている)をお湯の中に投入!
グツグツと幼虫が煮えております。
今回は5分ほど茹でてみました。
茹で終わってフライパンから取り出した状態。
左側が在来ゼミの幼虫、右側がタケオオツクツクの幼虫です。
やはりタケオオツクツクの方が大きいですね。
それでは「茹でタケオオツクツク」いただきます!
これは…美味いぞ!
身からは、ほのかに甘味っぽいものが感じられます。
竹の汁を吸っているからでしょうか。生の竹の子を茹でているときの匂いを口に含んだ感じ。
もしくは、ヤングコーンのような風味がします。
腹部も内臓系の嫌な味はまったくしません。
タケオオツクツクの幼虫は大型なので、味もさることながら食べ応えもバッチリですね。
揚げたタケオオツクツクを食べてみる
今度は素揚げにして食べてみます。
サラダ油を入れた小型のフライパンを熱します。
油の温度が上がったら幼虫を投入。
揚げすぎないように注意しましょう。
油から取り出して、最後に塩コショウを振ったら完成。
こんな感じになりました。
素揚げなので、茹でとビジュアル的にはあまり変化はありません。
油によって全体の輝きが増したぐらい。
先ほどと同様、左側が在来ゼミの幼虫、右側がタケオオツクツクの幼虫です。
それでは食べましょう。
タケオオツクツク
うん、やっぱり美味い。
茹でたときと同じく甘めの味がしますが、表面が揚がっていることで、海老天やエビフライの尻尾の部分のような香ばしさがプラスされています。
特に足の部分は細いのでよく揚がっていてサクサク。
甘さと香ばしさの共存。すばらしすぎます。
見た目の問題さえクリアできればみんな喜んで口にすると思いますね。
在来セミ
同じく油で揚げているのでとても香ばしいです。
しかし、在来ゼミは根から樹液を吸って育っているからか、タケオオツクツクと比べると青臭さというか、木の渋味のようなものが気になりました。
評価が悪いような書き方をしましたが、食べ比べをした結果の話で、単体で考えれば在来ゼミも十分美味い食材です。
今回はタケオオツクツクの食材としてのポテンシャルの高さを思い知らされました。
ただし、本来は日本にいるはずのない生物なので、生体の持ち運びは生息域が拡大しないように注意しなければならないと思います。
また、外来種問題でよく言われる「食べて駆除」ですが、昆虫に関しては「甲殻類アレルギー」が出る可能性があります。
アレルギーも持っている方は注意してください。
個人的には「茹で」より「揚げ」の方が、味に深みが出ると思います。
また来年味わいたい「食材」でした。
セミを食材に料理を作ってみた記事はこちら。
外来ゼミ「タケオオツクツク」の幼虫をシュリンプスカンピ風に料理して食べる