こんにちは「ぴよ」です。
「ホコリタケ」って知っていますか。
この時期に山などでよく見かけるきのこです。
公園などの草地でも出会えます。
なんなら家の庭の芝生からも出てきます。
棒でたたいたり足で踏んだりすると粉をまき散らすヤツに出会ったことありませんか?
多分それ、ホコリタケの仲間です。
どう見ても食べられそうもないきのこなんですが、以前食べた変な形のきのこ「ノウタケ」と同じく食べられるらしい。
それなら食べてみなくては私の気持ちがおさまりません。
さっそく採取してきましょう。
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ホコリタケとは?毒性は?
ホコリタケはハラタケ目ハラタケ科に属する夏から秋に発生するきのこで、ノウタケやオニフスベなどと同じ仲間。
表面は細かないぼに覆われていて特徴的な見た目なので、比較的他と見分けがつきやすいきのこです。
内部は幼菌の時は白色、成熟してくると褐色になって胞子を飛ばします。
食べられるきのこではありますが、食べる際には内部が白いものを選びましょう。
変色し始めたものは胞子化が始まっているので食べてはいけません。
あえて見た目が似た毒きのこを挙げるなら「ニセショウロ」の仲間がありますが、断面が黒に近い紫色をしているので内部を確認することで判別できると思います。
ちなみにニセショウロを食べた場合は嘔吐、下痢、腹痛などをおこすようです。
なお、ホコリタケも市場に流通しているきのこではないので、個人差や体調によっては異変を感じることがあるかもしれません。
確実に同定できたとしても食べすぎには注意しましょう。
ホコリタケのバター炒めを作る
用意するもの
ホコリタケ:採れたぶんだけ
バター:7g×2
下処理をする
採ってきたホコリタケはこんな感じ。
落ち葉や土などがついている状態でとても汚いですね。
流水で汚れを流しつつ、根のように見える部分(根状菌糸束)を切り取ります。
いきなりマッシュルームのような見た目になった・・・。
表面は食べるのに邪魔らしいので一度熱湯に浸けて取り除くことにします。
熱湯に入れて1~2分ほど熱を通したら取り出して・・・。
表皮をつまんで引っ張ると皮がするするーっと剥がれます。
見た目がはんぺんのようなマシュマロのような感じになりました。
あまりに小さいものは上手く皮が剥がれなかったので残念ながら今回は使いません。
これで下処理の完了です。
バターで炒める
ミニフライパンにバターを投入。
これだけで美味しそうですね。
今回は2キューブ使いました。
バターはケチらずに使ったほうが幸せになれます。
中まで火が通るように中火~弱火でじっくりと表面がきつね色になるまで炒めます。
くれぐれも焦がさないように注意!
ホコリタケのバター炒め完成!
出来上がりです!
え、調理時よりも量が少ないですって?
よく気がつきましたね。
写真を撮る前につまみ食いをしたら止まらなくなってしまいました。
ということで改めていただきます。
バターの甘さがきのこの中まで染みていて美味しいです。
たっぷりのバターでじっくり炒めたので、表面はカリカリ中はふわふわ。
食感は揚げたはんぺんって感じです。
味はうっすらと菌類っぽい感じはしますが、きのこ自体のうま味はほとんど感じません。
バターが前面に出た味になってますね。
きのこ自体の大きさはそれほどでもないので、量を確保しないと「おかず」というよりは「おやつ」「酒のつまみ」的な立ち位置になりそうな食材。
でも料理的にはとても美味しかったです。
ごちそうさまでした!
終わりに
自分で同定できるきのこが増えると観察がより楽しくなりますし、食べられるきのこを判別できるようになると口にしたくなりますよね。
ただ、非常に特徴の似たきのこもあるし、地域ごとの個体差もあるので注意が必要。
毎年きのこによる食中毒のニュースが流れてきます。
「たぶん」合っているだろう、で食べるにはきのこは危険な食材でもあります。
「確実に」それだと言えるもの以外は食べないよう心がけたいですね。
一冊ですべてを網羅しているわけではないので数冊を比べることで補完できたりもします。