こんにちは「ぴよ」です。
いつものようにネットサーフィンをしていたら広告にとんでもないものが表示されました。
それは「タコの内臓」。
こんなものどうするんだと思い調べてみると、どうやらこの内臓を食べる地域があるらしい。
気になったので、購入ボタンをポチっと押してしまいました。
到着したのがこちら。
ミズダコの内臓でございます。
それではこちらを調理していきましょう。
内臓の下処理をする
解凍するとこんなデロデロになりました。
さすが軟体動物。
よくわからないのでまな板に広げてみることにします。
Oh!うさみみクリーチャーの出現です。
耳のところはえらの部分でしょうが、他が全く分かりません。
このまま解体しようと思いましたが、やわらかすぎてやりづらかったので、まずは塩茹でにしました。
茹でた後に解体したのがこちら。
最初と比べるとずいぶん縮んでしまいました。
まずは上段から。
左がエラ、真ん中のは何でしょう?右は切り取った余り肉です。
中段中央の丸いのは卵巣(たこまんま)、右の細長いのは腸。
最後に下段。
左下のものは胃とかの消化器系、下段右側の同じ形をしている二つの気管は何だか分かりません。右端の色味がある器官も消化器官の何かでしょう。
初めてでどの部位かよくわかりません。
ネットではエラの部分を「ササメ」といって茹でた後はワサビ醤油などで食べると書いてありましたが、今回のエラは茹でた過程でほとんど溶けてしまいました。
鮮度の問題なのか、調理過程の問題か、タコの種類が違うのか・・・。
今回は使っているのはミズダコですが、それ以外にも、マダコやヤナギダコなどが流通しているようですし。
エラは違う食べ方でいただきましょう。
果たして次回食べる機会があるのかはわかりませんが・・・。
たこの卵巣(たこまんま)を包丁で切ってみたら中身が出てきました。
まだ中まで火が通っていなかったようで半生状態。
こちらは消化器系。
腸はハサミで縦に切って内容物を洗い流します。
中からはカニの関節部分などが出てきました。
良いもの食べてるなぁ。
胃や腸の部分は包丁で割ると砂肝と同じように内側に薄皮がついているのではがして洗い流します。
他の消化器系も同じような感じで処理。
終わったら食べやすい大きさに切って完了です。
さぁ、これを使って調理開始。
下北半島のソウルフード、道具汁を作る
道具汁とは?なぜ道具?
道具汁とは青森県の下北半島の漁師町で生まれた郷土料理、いわゆる「漁師飯」というやつ。
どうやら局地的に食べられる料理のようで、青森県民すべてが知っているわけではないようです。
簡単に言ってしまえば、タコの内臓で作った汁物というところでしょうか。
そもそもなぜ内臓で作った料理が「道具汁」と言われるのか?
調べてみたら、「内臓」を「生きるための『道具』」と呼んだところからつけられた名前みたいです。
なかなか奥深い名前ですね。
地元のスーパーでは普通に売っているようですが、その他の地域では自分でタコを釣ってくるか通販で購入する以外はなかなか手に入らない食材だと思います。
レシピ
今回使ったものは・・・
・タコの内臓
・糸こんにゃく
・木綿豆腐
・長ネギ
・醤油
・白だし
・日本酒
・みりん
です。
鍋に水を入れて醤油、白だし、日本酒、みりんを入れて一回沸騰させアルコールを飛ばします。
今回の分量は完全に自己流です。好みの味付けにしてください。
アルコールを飛ばしたら、糸こんにゃく、木綿豆腐、長ネギ、タコの内臓を入れて弱火から中火で煮ていきます。
ある程度火を通したら、タコの内臓に味が染みるように火を止めて常温で冷ましておきます。
食べる直前に再度温めなおしたら出来上がりです。
完成!!
どうです。見た目は美味しそうでしょう?
それでは、いただきます!
まずは、たこまんまから・・・。
お!ふわふわ。面白い食感ですね。
汁の味もちゃんと染みています。
身(肉)の部分は柔らかく、それでいてモチモチで美味しい。
消化器系の食感は、まんま「モツ」です。噛み切るのが大変。
内臓一つでいろんな食感を味わえるなんて最高じゃないですか。
手軽に手に入るならリピートしたい食材ですね。
あっという間に完食しました。
ごちそうさまでした!
鮮度を求めるなら自分で釣りに行くといいね。