こんにちは「ぴよ」です。
近所の低山を散歩していたとき、黄色い果実を発見しました。
お!キイチゴじゃん?と思い近づいてみると、確かに実はキイチゴっぽくはありますが葉の形が明らかに違う。
こんな感じのやつとか・・・。
こんな形の葉が生えています。
果実自体はおいしそうな見た目だけど、どうなんだろう・・・食べちゃう?
しかし、口に入れてみたらなんと毒がありました!救急搬送されました!!なんてことになったら最悪なので、とりあえずGoogle先生に聞いてみることにしました。
便利な世の中になったものですよ。
調べた結果、どうやらコウゾという木の実で食べても大丈夫なやつらしい。
よろしい、ならば食べましょう。
コウゾとは?ヒメコウゾとカジノキとの違いは?
バラ目クワ科に属する落葉広葉樹。
樹皮の繊維から布を織るための糸を取ったり、和紙の原料になったりと昔から日本人の生活に関わってきた木のようです。
じつはこの「コウゾ」という種は、「ヒメコウゾ」と「カジノキ」との雑種で、それぞれ非常に似ているらしいのですが、私は実物を比較したことがないのでどれなのか全くわかりません。
調べると大まかな違いは以下の通り。
コウゾ:樹高2~5メートルで雌雄異株。
ヒメコウゾ:樹高2~5メートルで雌雄同株。
カジノキ:樹高10メートルほどにもなり雌雄異株。
さて、こんなわずかな情報から推測すると今回見つけた果実は・・・。
樹高が2~3メートルほどであったことと、実の形もネットで検索したカジノキの果実の画像とは違う形状なのでカジノキではないと判断。
コウゾは雌雄異株なので結実する木としない木が存在するはずだが、そのエリアに存在するすべての木に実がなっていたので雌雄同株の木である可能性が高い。
ということから今回の果実は「ヒメコウゾ」のものと判断したのですが、実際はどうなんでしょうね?
この記事では面倒なので「コウゾ」と呼びます。
生で食べてみる
コウゾの実を手で取ると、果汁が糸を引く感じで非常にねばついています。
果実を2、3個取っただけで手全体がべとつくぐらいです。
幸いウェットティッシュを持ってきていたので拭くことができましたが、無かったら最悪でしたね。
さっそく2個ほど口に入れてみましょう。
・・・!
クワの仲間なのでクワの実のような味(ほのかな甘みと酸味)を想像していましたが、ものすごい甘さが襲ってきます。
何かのシロップの原液をそのまま口に含んだような甘さで、正直くどいですね・・・。
クワの実とは味の方向性が真逆に感じます。
また、果実のまわりについている毛(花柱の部分)がクワの実よりもしっかりしているので、人によっては口の中に違和感が残るかもしれません。
個人的にはクワの実のように何個も食べられる感じの果実ではないと感じました。
1~2個で十分です。
クワとコウゾ、足して2で割ったらちょうどいいのかも!?
コウゾ酒を作る
食べられる果実でこんなに甘いなら果実酒にしたら美味しいのでは?と思って家に持ち帰ってきました。
美味しい酒ができたら最高ですけど、どうなんだろうか?
まぁ、ものは試しで作ってみましょう。
準備するもの
・密閉容器(1L)
・コウゾ(350g)
・氷砂糖(200g)
・ホワイトリカー(600ml)
あの甘さでは砂糖なんか入れなくてもいいんじゃないかという気はしますが、初めてなので一般的な果実酒作りの分量で投入させていただきました。
コウゾの実をを洗う
ボウルに水と果実を入れて、表面の汚れや隠れているかもしれない虫を洗い流します。
実は少しの力でつぶれてしまうぐらい柔らかいので、慎重に優しく洗いましょう。
あまり神経質にやりすぎると気づかないうちに果実が潰れて種が出てきてしまうので、さっと洗うぐらいで大丈夫。
洗った実は水気をしっかり切りましょう。
瓶に詰める
熱湯消毒した保存用のピンにコウゾと氷砂糖を入れます。
果実酒の作り方を見ると果実と砂糖を交互に入れているのを見ますが、私はそんなミルフィーユ状になんてしません。
なぜなら面倒だから!
ただし溶けた砂糖が果実にかかるように、上「砂糖」の下「果実」の順番は意識しています。
最後にホワイトリカーを流し込んだら完成。
とても簡単ですね。
最後に
蓋をしっかり閉めて漬け込んでいきましょう。
初めのうちは2~3日に一回くらいの頻度で溶けた砂糖が全体に回るように瓶を振ってあげると良いかもしれません。
3か月ぐらい漬け込んだら一度試飲してみようと思います。
今から楽しみですね。
やはり、日本製のしっかりしたものが安心だと思います!