こんにちは「ぴよ」です。
こちらの猟期は11月15日から2月15日まで(銃猟)。
猟期の前半は山奥へは行かず、里山や田畑をまわってのカモやキジなどの鳥猟をしています。
山の広葉樹の葉がすべて落ちたと思われる12月下旬~1月頃からが自分的な単独忍び猟のシーズン。
理由は単純で、葉が落ちた方が周囲を見やすいから。
入る場所は針葉樹が多いところではありますが、山中での視野が広がるというか山全体が明るくなる(と感じている)のでその時期から入るようにしています。
結論としては去年に続き今年もシカを獲ることができたので、私とシカの行動パターンが上手く合っているのだろうと思っています。
鹿をGETするまで
1回目
12月下旬。
今期の単独忍び(お散歩)猟スタートです。
まずは去年鹿を獲ったエリアに向かうことにします。
日の出前には現場に到着。
林道を車で進み、他の妨げにならないよう開けたところに駐車して準備を整えていると周りが段々と明るくなってきます。
さあ、日の出時間だ。
アプローチできるところから山林へ突入。
ここからはゆっくり、なるべく音を立てないように少しずつ斜面を登っていきます。
ある程度歩いたら立ち止まって周りの風景や音に注意を向ける。
枝を踏んで大きな音が鳴った場合も立ち止まって気配を消す努力をする。
そんな感じで斜面を登ったり、等高線に沿って進んだり広範囲に探りながら徐々に標高を上げていきます。
じりじりと2時間ほどかけて歩いて200m標高を上げたところで今期初のシカを発見!
白い尻をこちらに向けて立っています。
が、すぐこちらに気付き走り去っていきます。
追いかけてみましたが、その後シカの姿を見ることはできませんでした。
この日は撃てずに終了。
2日目
1月中旬。
場所は前回と同じですが、今回は違う経路で標高を上げていくことにします。
いつもと同じようにそろそろと歩いたら止まって周囲の気配を探りますが、今回は尾根までシカとの遭遇はなし。
双眼鏡で尾根筋を確認するも姿は見えません。
気を抜いていたら、突然前方からドゥルルルッと羽ばたいて下の方へ飛んでいく鳥の姿が。
ヤマドリじゃん!
谷筋エリアで生活しているものだと思っていましたが、尾根にもいるんだ・・・。
鳥用の散弾は持ってきていたけど、不意打ちなので装填もできず。
でも初めて出会えたので、見ることができただけで満足です。
周りを確認しつつ、下山して車まで戻ります。
飯盒で作ったうどんを食べてこの日は帰宅しました。
山の中で食べるご飯は最高。
今回も発砲なしでした。
3日目
1月中旬。
前回から1週間後。
初回にシカと出会った場所に向かいます。
前回と同様、日の出とともに行動開始。
開始早々向こうからサルの群れが!
同じ霊長目だからか他の生き物と遭遇するより緊張感が増しますね。
話が通じそうで通じない感じがとても怖い。
まぁ、もともと話なんて通じないんだけれども。
向こうはこちらを気にすることもなくすれ違っていく・・・。
ふぅ、無駄な緊張を味わったぜ。
前回と同様少しずつ標高を上げながら尾根筋の近くまで歩みを進めていた時、視界を右から左へ横切っていく影。
いた、シカだ!
先に気付かれた・・・。
斜面を下っていくシカ。
後を追ってみると木と木の間に白い尻が止まっているのを発見。
双眼鏡で覗くと向こうもこちらを見ています。
が、それ以上逃げる様子はなさそう。
正確な距離はわかりませんが、目視でだいたい50m弱というところ。
無駄な動きをするとまた走られそうなので、立ったまま銃をゆっくり構えます。
ドットサイトのポイントを首元あたりに合わせて引き金を引く。
ダーンッ!
音に反応したのか飛び跳ねてシカが逃げる。
外したか・・・。
ズルズルと斜面を下りてシカがいた場所まで行ってみる。
地面を見ると血痕が。
あたってるじゃん!
地形を確認してシカが逃げた方の斜面をさらに下りると・・・いた!
へたり込んでるけど辺りを見回している。
今度はさっきよりも距離が近い。
だいたい40m弱か?
もう一度首元を狙う。
ダーンッ!
ガクンと倒れこむシカ。
・・・仕留めた。
確認してみると1発目は右腿から入って右胸辺りから抜けていて、2発目は首にしっかりあたっていました。
この後解体した肉を土のうに入れ、尾根近くからふもとまで二往復して運搬しました。
疲れた・・・。
終わりに
今回シカを撃った場所は自分的には理想的なところでした。
ただし、解体は捕獲したのがまだ2頭だけなので上手とは到底言えないような状態だし、運搬方法についても改善しなければと痛感しました。
単独忍びは個々のやり方があるので「これが正解」というのはないのだと思いますが、自分に合うやり方を確立するためにはやはり試行錯誤をくりかえすことが大事ですね。
来年はまた猟装が変わりそうです。
狩猟は楽しいけどお金が掛かる趣味ですね。
ザックで肉を持ち帰るのも一つの方法かぁ