こんにちは「ぴよ」です。
『翔んで埼玉』という漫画（映画でもOK）はご存じでしょうか。
その中に「埼玉県民にはそこらへんの草でも食わせておけ！」という有名なセリフがありまして。
映画にあやかって地元の野菜で作った「そこらへんの草天丼」なるものを、とあるスーパーが販売して話題になったそうです。
しかしですね、野菜をそこらへんの草と呼んでいいのでしょうか。
そこらへんの草呼びなんて野菜に対して失礼なのでは？
埼玉県民ならば本当のそこらへんの草で天丼を作るべきでしょう。
というわけで作ってみました。
そこらへんの草を採りにいく
埼玉県民は各自お気に入りの採集ポイントを持っているものです。
山菜堀り（スコップ）を持って出発です。
ヨモギ。
カンゾウ。
成長していない小さくて太いものを選んで採取。
お浸しにしても美味しいです。
タンポポ。
今回は葉の部分を使います。
西洋でもサラダに使われているようです。
ギシギシ。
新芽を採取します。
オカジュンサイとも呼ばれているように新芽はネバネバしています。
ノビル。
茎の太めなものを選んでスコップで抜いていきます。
なかなか大きい鱗茎ですね。
菜の花系の植物もたくさん生えています。
つぼみの部分をいただいていきます。
これはカラシナ？
こっちはアブラナ？
カラスノエンドウ。
すでにアブラムシが付き始めているので、きれいな部分を選んで摘んできました。
とりあえずこれぐらいの種類があればいいでしょう。
そのらへんの草天丼を作る
用意するもの
・そこらへんの草（適当に）
・天ぷら粉：1カップ
・炭酸水：200ml
・サラダ油：適量
・ごま油：少々
【天つゆ】
・みりん：大さじ1
・醤油：小さじ2
・白だし：大さじ1
・水：150ml
洗う
採ってきた草は水洗いして表面の汚れを取り除きます。
今回天ぷらに使うそこらへんの草は
上段左：タンポポの葉・上段右：カンゾウ
中段左：ヨモギ・中段右：ギシギシの新芽
下段左：菜の花・下段右：カラスノエンドウ
黒まな板：ノビル
の計7種。
今回採れたノビルの鱗茎のいくつかは半端ない大きさでした。
500円玉よりもでかいサイズ。
すごくないですか！？
こんなにでかいもの初めて見ました。多分。
盛り付ける
今回は「楽々天」という水で溶くだけの簡単天ぷら粉を使用。
水の代わりに炭酸水を入れて衣を作ります。
上手く揚がりました。
さすが簡単天ぷら粉。
残ったノビルの葉も利用します。
ごま油で炒めたノビルの葉を白米に混ぜ込もうと思ったんですが・・・。
上手く混ざりませんでした。
もう少し短く刻めば良かったですね。
天つゆも簡単に作れます。
水、みりん、白だし、醤油を容器に入れて、電子レンジで1分30秒ほど加熱。
これだけ。
後は天ぷらを盛り付けて天つゆをひとまわしかけたら完成です。
出来上がり！
「そこらへんの草天丼豪華7種盛り」の完成です。
見てください！
緑一色でどれが何だかさっぱりわかりません。
ノビルだけは見た目でわかりますが。
咲いている菜の花を使えばもう少し彩りがあったかもしれませんね。
それではいただきます。
うん、普通に美味い。
菜の花は若干の苦みがありますが、その他はクセがない野草ばかりなので問題なく食べることが出来ます。
青臭さとかそういうのは全く感じません。
むしろ素材にクセがなさすぎるので、天ぷらを天つゆにしっかり浸けて食べた方が美味しいですね。
ノビルのピリ辛具合が良いアクセントになってます。
今度は天つゆではなくタレをかけた丼を食べてみたいですね。
ささっと完食！
ごちそうさまでした。
終わりに
「そこらへんの草（野草）」ですが、実は埼玉に限らずいろいろな地域で昔から食べられてきたものです。
薬として用いられてきたものもあり、昔は人々の生活に欠かせないものだったのでしょう。
草の名前や効用などがわかると楽しいです。
ただし、食べられる植物に似た毒性の強い植物もあるので、自分が判別できるものだけ口にするようにしましょう。
野草採集には山菜掘りのような特殊なスコップ（ナイフ）があると便利です。