こんにちは「ぴよ」です。
だんだん寒くなり、秋も深まってきている感じがします。
風邪などを引かないように注意しましょう。
冬に向かうにつれて、食べられる野草もだんだん少なくなっています。
だから今収穫できるものは口にしておきたい。
ということで今回は「スベリヒユ」を食べてみました。
スベリヒユとは
ナデシコ目スベリヒユ科に属する植物。
庭や畑などに生えるいわゆる「雑草」です。
姿かたちを覚えてしまえば、わりと良く見かける植物。
農家にとっては厄介な雑草らしいですが、結構すごいヤツでして。
調べてみると、生薬「馬歯莧」(ばしけん)と呼ばれており、かゆみ止めや利尿作用などの効果があるそう。
また、オメガ3脂肪酸が植物中で一番多く含まれていて健康食品の側面もあります。
健康志向の方は積極的に食べるのも良いのではないでしょうか。
ちなみに、山形では「ひょう」と呼ばれ、ソウルフードとして常食されているみたいです。
以前、「県民あるある」を扱う某番組でも紹介されていました。
「ポーチュラカ」という園芸種もあります。
スベリヒユを探す
手に入れるために探すまでもなく、我が家の庭に生えているんです。
それぐらい身近にあります。
しかし、うちの庭は除草剤「ラウンドアップ」を撒いているので、コレを食べる気にはなれません。
ちなみに「ラウンドアップ」は光合成を阻害して枯らすので土壌汚染はしないそうですが、農薬には違いないので、ここから採取したくありません。
どうしようかと思っていたら・・・。
仕事場の敷地にガンガンに育っているスベリヒユを発見!
草むしりを口実に、こちらから採取して持って帰りましょう。
スベリヒユのおひたしを作る
洗う
まずは、持って帰ってきたものを洗います。
どんな野草もそうですが、屋外に生えている草なので汚れや小さな虫が付いていることが多いです。
スベリヒユに限らず、しっかりと念入りに洗いましょう。
案の定、水を流しているとたくさんの虫が出て来ました。
茹でる
洗い終わったら、沸騰したお湯にスベリヒユを投入。
1分半~2分程度茹でて全体に火が通ったら、ザルに移して流水で冷やします。
ただそれだけです。
簡単ですね。
切る
スベリヒユを軽くしぼったら、短めに包丁で切っていきます。
山形では、からしで和えたりするようですが、家にはからしがありませんでした。
残念。
ということで、ポン酢で和えていきます。
完成
それではいただきます。
おー、思ったよりもおいしいじゃん。
雑草を食べているという感じではありませんね。
若干酸味はありますが、他の野草よりクセが少ないです。
このまま酒のつまみに出されても食べられると思います。
スベリヒユ、侮れない!
スベリヒユ(ひょう干し)の煮物を作る
あまったスベリヒユで他の食べ方も試したいと思います。
ネットでは「ひょう干し」の名でさまざまなレシピが載っています。
生で食べるだけではなく、乾燥させて食してもいるようです。
山形では正月に食べる縁起物とのこと。
ひょう干しの煮物、作りましょう!
スベリヒユを干す
まずは網に入れて乾燥させます。
天気の良い日を狙って干すと良いでしょう。
数日干したら…
こんな感じになりました。
カピカピです。
こうやって冬まで保存していたんですね。
これを使って煮物を作ります。
干したスベリヒユを戻す
干したスベリヒユを鍋で茹でます。
カピカピだったのに、茹でるとこんなに容積が増します。
いや、元に戻ったのか。
一晩おいた後、水を数回取り替えるようなので、その通りに処理します。
アク抜きみたいなものでしょう。
鍋から出したものを食べやすいように、包丁でおおよそ5センチぐらいに切っていきます。
これでスベリヒユを戻す作業は終了です。
煮る
鍋にスベリヒユ、にんじん、きのこ、かまぼこを投入。
にんじんとかまぼこは細切りにします。
油を入れてさっと軽く炒めます。
その後「だし汁(+砂糖+塩+酒)」を入れてたら水分が無くなるまで煮ていきます。
こんな感じから…
こんな感じに、ほぼ水分がなくなるまで煮詰めていきます。
焦げつかないように気をつけましょう。
完成
見た目は雑草ではなく、普通の煮物料理ですね。
良い匂いがします。
それではいただいてみましょう。
なるほど…
おひたしの時のような酸味はなく、甘めの味でとても美味いです。
夕飯のおかずの一品としてぴったりだと思います。
酒のつまみにもよさそうな感じですね。
妻と二人で完食しました。
ごちそうさまでした!
今後も定期的に食べたいと思える食材でした。
干し網は1つ持っておくと何かと便利です。