こんにちは「ぴよ」です。
自然災害はいつ、どこで起こるか分かりません。
もし災害が発生した場合はすぐに救助活動が始まると思います。
しかし、自分の住んでいる場所が様々な要因で孤立してしまった場合、数日間救助が来ないことも考えられます。
その時はとにかく、救助が来るまで食料を確保することが大事です。
その時に、各家庭にある米を炊飯器なしで「ご飯」に出来れば助かりますよね。
ということで、実際に作ってみました。
用意するもの
今回用意したものはこちら。
・米(1/2合=90ml)
・水(水道水でOK)
・ペットボトル(ホット用 300ml前後のもの)
・ジョウゴ(米がペットボトルに入れやすい)
・鍋(ペットボトルを煮るのに使うので深めが良い)
・タオル(米を包んで蒸らすときに必要)
・熱源(今回はキッチンのガスコンロ)
より実践的に練習したい場合はカセットコンロなどで試すのも良いでしょう。
①米を水に浸す
今回は実験も兼ねていますので、たくさん米を炊くことはしません。
用意したペットボトルにジョウゴで米1/2合の米を投入。
そして100ml前後の水を入れます。
実際の場面では水道がストップする場合も考えられます。
そのときは家庭で備蓄している水を使うことになるでしょう。
好きな米のかたさによって水の量を変えていきます。
15~30分ほど放置して水分を十分に染みこませます。
準備完了です。
②ペットボトルを鍋で煮る
水分を吸わせたらペットボトルごとお湯で煮ていきます。
鍋に水を張り、沸騰させていきます。
今回は家の備え付けのガスコンロを使用しました。
家が倒壊していなければ、ガスコンロを使えるでしょう。
ただし、避難先など住まいから離れている場合では焚き火やカセットコンロなどが熱源となると思います。
まずは鍋の水を沸騰させます。
この水は直接口につけるわけではないので、現場では雨水や河川の水などを使うことになると思います。
飲める水は貴重なので、大切に使うことになるでしょう。
鍋の水が沸騰したらペットボトルを投入。
ペットボトルの蓋はしっかり閉めてはいけません。
密閉すると最悪ペットボトルが破裂する可能性があります。
軽く閉めて、ペットボトル内の水蒸気が逃げられるようにしておきましょう。
鍋の中で25分程度煮ていきます。
余裕があればペットボトルを転がし(回転させ)て均一に熱が通るようにします。
③米の中まで熱を通す
鍋からペットボトルを出したらタオルで包みます。
「蒸らし」の作業です。
米粒の中までしっかり熱を通しましょう。
15分程度蒸らします。
タオルを開いてみると生米とは違う、ちゃんと「ご飯」の感じになっています。
すごい。
完成!
ナイフで開けてみます。
食べてみると…うん!ご飯です。
でも、味は炊飯器で炊いたご飯には負けます。
正直、かなり負けます。
とはいえ、災害時に暖かいものが食べられるというのは精神的にも余裕が出てくると聞いたことがあります。
さらに、ふりかけなどの味付けが出来るものがあれば美味しさもUPします。
作る価値はあると思います。
ただし、炊飯の水や時間の数値は災害時に限らず、季節や水温や好みなどによって最適値が変化します。
平時に何回か試して自分のお気に入りを探すのも良いでしょう。
最後に一言……
こういう話をすると
「□□を○○すると有害物質が出るから口にするのは……」
と思う方もいると思います。
しかし、緊急時に生きたいと思うならば、とにかく「食べなければ」生きていけません。
「技術」を知っていながら「使わない」。
「技術」を知らないが故に「使えない」。
これは全く違うものだと思います。
緊急時では自身に降りかかるリスクを考慮して、「技術」を「使う」か「使わない」かは当人の判断となるでしょう。
が、ぴよは使える「技術」は知っておいたほうが良い、と思っています。